ASMRを聞くにあたり、視聴環境はさまざまだと思いますが横になれる点や、ケーブルによるタッチノイズがない点を考慮すると、完全ワイヤレスイヤホンを選ぶ人が多いのではないでしょうか。
現状、完全ワイヤレスイヤホンは市場に溢れかえっているため、「どのイヤホンを選べばいいんだろう・・・」と悩む方も多いと思います。
そんな中ASMR専用イヤホンと銘打って発売されたのがこちら「COTSUBU for ASMR」。
本記事では「COTSUBU for ASMR」の魅力、他のイヤホンとの違いなど、詳しくレビューしていきます。

ASMR専用…甘美な響き。
COTSUBU for ASMRは公式オンラインショップでのみ販売しています。
COTSUBU for ASMR 概要
詳細スペックはこちらです。
製品名 | COTSUBU for ASMR |
重量(片耳) | 3.5g |
重量(ケース込) | 40g |
通信方式 | Bluetooth® 5.2 |
対応コーデック | SBC, AAC, Qualcomm® aptX™ audio |
連続音楽再生時間 | イヤホン本体:最大5時間, ケース込み:最大20時間 |
充電時間 | イヤホン本体:約1.5時間, ケース:約2時間 |
バッテリー容量 | イヤホン本体:30mAh, ケース:200mAh |
防水性能 | IPX4 |
充電ポート | USB-C |
価格 | 6,980円 |
スポーツ時や、少々の雨、濡れた手での使用は問題ありませんが、浴室や入浴中の使用は故障に繋がるため控えましょう。
連続再生時間は、同価格帯のワイヤレスイヤホンと比べると若干短めになっています。
COTSUBU for ASMRの外観

イヤホンの筐体はサラサラとした手触りで、丸みを帯びており、可愛らしいデザインです。

イヤホンのステム部分が短めで、装着した際の圧迫感が少ないです。
ノイズキャンセリング機能がないため、遮音性は一般的なカナル型イヤホンと同程度になります。

ケースは薄色でマットな質感。手触りが良く、非常にコンパクトでかさばることなく持ち運べます。
底面にはUSB-Cポート、前面にはインジケーターランプがあり、バッテリー残量の識別が可能です。

背面には技適マークやバッテリーの仕様等。トップにはブランドロゴが主張しすぎない程度に刻印されています。

ケース収納時、マグネット部分に近づけると、「カチッ」という音が鳴りイヤホンが吸着されます。
地味ですが、あると嬉しい機能です。
イヤホンのサイズに対して、ケースのくぼみに余裕があるため、取り出しやすい設計になっています。

COTSUBU for ASMRにはオートペアリング機能が搭載されています。
ケースを開けたのち、5秒ほどでペアリングが完了しました。

イヤーピースは、final TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様が3種類。
SSサイズから同梱されているため、耳の小さい方にも安心です。
final、ag製のイヤホンを購入すると、高品質なイヤーピースが付属してくるのも嬉しいポイント。

その他付属品。珍しいのは、イヤーピースの説明書が同梱されている点。
ユーザーへの配慮が感じ取れます。
COTSUBU for ASMRの魅力
良質な定位間と空間表現力


ASMRを聴くにあたって、「どこから音が鳴っているか」は重要なポイントです。
前後、上下からの音は、左右からの音に比べると曖昧に感じることが多いです。
一方、COTSUBU for ASMRでは一般的なイヤホンと比べて、音の位置、空間を正確に感じ取れます。
頭上からの音の多い傾向にある、シャンプーASMRで検証
今回は、YAACHAMA J-ASMRさんの音源を視聴させていただきました。
手持ちのイヤホンで聴き比べてみたところ、明確に違いを感じました。
頭に水のかかる音や、頭皮を擦る音が、表面的に鳴っているのではなく、深みのある立体的な音に聞こえました。
COTSUBU for ASMRは、あえて高音域をカットすることで中音域、低音域の音の厚み、沈み込みをよりリアルに感じさせてくれています。
音の鳴る位置、空間を自然にイメージできるため、環境音ASMRとの相性は抜群です。

包み込まれるような音質…
ホワイトノイズ、遅延を感じない
音楽を聴いている際にはあまり影響のないホワイトノイズですが、ASMRのような静かな音声においてホワイトノイズは天敵です。
また、ASMR動画を視聴するにあたって、口の動きや動作に差異があっては没入感が薄れてしまいます。
COTSUBU for ASMRでは無音時、再生時共にホワイトノイズが発生せず、動画においての遅延は感じられませんでした。
ASMRはもちろん、実況動画等の声を主体としたコンテンツにもオススメできます。
COTSUBU for ASMRのイマイチな点
システムナビケーションの音量が大きい

接続時、切断時はあまり問題にはなりませんが、バッテリーが一定以下になると『battery low』と大きめなシステム音声が鳴ります。
バッテリーが少ない状態で就寝してしまい、システム音声で目が覚めることがありました。
就寝用のイヤホンとして使用する際は、あらかじめ充電をしておきましょう。

予期せぬ目覚ましでした(1敗)
音楽鑑賞にはオススメしにくい
魅力の1つとしても挙げていた、「あえて高音域をカットしている」という点はデメリットにも繋がります。
高音域が抑えられることによって、曲によっては音のメリハリがなく、単調に感じられました。
ゆったりとしたバラードではあまり気になりませんが、バンドサウンドを聴くと、ギターやシンバルの煌びやかさが埋もれてしまい、のっぺりとした音に聴こえます。
イヤホン1台で、「音楽とASMRをいい音で聞きたい」という方は注意が必要です。
COTSUBU for ASMR レビューまとめ
COTSUBU for ASMRは『まろやかで包み込まれるような音質』のイヤホンです。
耳に収まる快適な装着感で、ホワイトノイズや遅延といったストレスに感じる部分がなく、声を主体とするコンテンツに適しています。
マルチポイントや、ノイズキャンセリングといった特別な機能はありませんが、ASMRを好む人にとっては自信をもってオススメできる商品です。
・定位間のはっきりしたイヤホンが欲しい
・ASMR用、就寝用のイヤホンを探している
・聞き疲れしにくい音質が好き
以上、ひよガジェでした。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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